介護施設の種類と違い|特養・有料・サ高住・グループホーム徹底比較

介護施設は種類が多く、名前が似ていて違いが分かりにくいのが実情です。本記事では主要6種類を、費用・入居条件・ケア体制・適した人の4軸で比較し、家族がどこから検討すべきかを整理します。

まず押さえる|公的施設と民間施設の違い

大きく分けると、介護施設は「公的施設」と「民間施設」に分かれます。

  • 公的施設:特養、老健、介護医療院など。費用が安く、所得に応じた軽減制度がある一方、待機期間が長い
  • 民間施設:介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サ高住グループホームなど。費用は高めだが選択肢が多く、すぐ入居可能なケースが多い

経済的に厳しい場合は公的施設を第一候補に、柔軟性を求めるなら民間施設を中心に検討します。

特別養護老人ホーム(特養)

社会福祉法人や自治体が運営する公的施設で、要介護3以上の方が対象です(特例で要介護1〜2も入居可)。

  • 費用:一時金0円、月額8〜15万円(補足給付で4〜8万円まで軽減可)
  • 入居条件:原則65歳以上、要介護3以上
  • ケア:24時間体制、看取り対応施設も増加
  • 課題:人気地域では待機1〜3年、首都圏では数百人待ちも

費用を抑えたい、終の住処にしたい方に向いています。

介護老人保健施設(老健)

医療法人が中心に運営し、リハビリと在宅復帰を目的とする施設です。

  • 費用:一時金0円、月額9〜17万円
  • 入居条件:要介護1以上、病状安定
  • 入居期間:原則3〜6か月(3か月ごとの入所継続判定)
  • ケア:医師常勤、リハビリ体制が手厚い

退院後すぐ在宅は難しいが、リハビリで回復を目指したい方に適します。

介護付き有料老人ホーム

民間の老人ホームで、特定施設入居者生活介護の指定を受けているタイプです。

  • 費用:一時金0〜3,000万円、月額20〜35万円
  • 入居条件:施設により自立〜要介護5まで幅広い
  • ケア:24時間体制、看護師配置、認知症・医療依存にも対応
  • メリット:介護費が定額(包括報酬)、手厚いケアを期待できる

手厚いケアを民間でも受けたい、費用を払える方向けです。

住宅型有料老人ホーム

施設は住まいを提供し、介護サービスは外部事業所と個別契約するタイプです。

  • 費用:一時金0〜数百万円、月額15〜25万円+介護保険1〜3割
  • 入居条件:自立〜要介護度軽めが中心
  • ケア:必要なサービスだけ選べる自由度の高さが魅力
  • 注意点:要介護度が上がると外部サービス費が増え、介護付きより高くなることも

自立度が高く、サービスを自分で選びたい方に向いています。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

バリアフリー住宅に「安否確認」「生活相談」の2サービスを付けた賃貸住宅です。

  • 費用:一時金0〜数十万円(敷金)、月額12〜22万円
  • 入居条件:60歳以上、または要支援・要介護認定
  • ケア:介護は外部サービスを個別契約(一部は介護型サ高住で包括対応)
  • メリット:一般賃貸に近く、自由度が高い

自立度が高く、夫婦で入居したい、自宅のような暮らしを続けたい方向けです。

認知症対応型グループホーム

認知症の方が5〜9人の少人数ユニットで共同生活するタイプです。

  • 費用:一時金0〜100万円、月額12〜18万円
  • 入居条件:要支援2または要介護1以上、認知症診断、原則住民票のある市区町村内
  • ケア:少人数の家庭的な環境、職員と一緒に家事も
  • 注意点:医療依存が高い方・寝たきりの方は退去要件に該当する場合あり

認知症初期〜中期で、家庭的な雰囲気が合う方に向いています。

比較表|一目で分かる6種類

種別選びの優先順位は「費用耐性 × 要介護度 × 地域の空床」の掛け算です。

  • 費用最優先 → 特養(待機覚悟)
  • リハビリで回復目的 → 老健
  • 手厚いケア × 予算あり → 介護付き有料
  • 自立度高 × サービス選択 → 住宅型有料 or サ高住
  • 認知症中心 → グループホーム

まとめ|ケアマネと地域包括に相談しながら絞る

施設種別は家族だけで判断しにくい領域です。担当ケアマネジャー、または地域包括支援センターに親の状態と予算を伝えれば、現実的な候補を提示してくれます。複数の種別を同時並行で見学し、比較するのが後悔しないコツです。

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